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診療科形成外科

更新日:

地域の皮膚外科医として

堺市民の皆様こんにちは。
形成外科はいまだ一般の方にとって馴染みが浅く、“何を専門とする科なのかピンとしない・・・”と感じる方も多いと思われます。そのような方は皮膚外科をイメージしてみてください。体表から触れるできもの、形の変形、ケガ、きずあと、瞼が垂れるなどこれらは全て形成外科的治療の範疇となります。気になる症状をお持ちの際は、一度当院形成外科にお越しください。

形成外科部長
門脇 未来

対応疾患

皮膚良性腫瘍 メスによる切除やレーザーによる治療など、腫瘍の種類や場所によって整容性を重視した治療を行います。
皮膚悪性腫瘍 良性腫瘍と異なり大きく切除する必要がある悪性の腫瘍は、普通に縫うと組織の突っ張りが強いため、きずあとや見た目の変形といった醜形をきたします。形成外科では皮弁術や植皮術といった技術に精通した医師が欠損に対して機能性・整容性を極力損なわないよう、腫瘍切除と同時に組織の修復を行います。
瘢痕(きずあと)・瘢痕拘縮 きずあとやきずあとによる突っ張り、変形を治療・修正します。
眼瞼内反症 加齢により瞼が内側へと巻き込まれる結果、逆まつげ状態となり眼球表面が傷付く病気です。日帰りの局所麻酔手術で修正します。
眼瞼下垂症 瞼が下がり視界が狭くなると、肩こりや眼精疲労の原因となります。治療においては両目同時、片目ずつ、入院手術、外来手術など患者さんの状態・背景に合わせて柔軟に対応します。
顔面骨骨折 顔の骨折は形成外科が担当します。骨折の部位によって治療方法は様々ですが、共通して言えることは、骨折後2週間以内が治療の最良の期間です。受傷後に骨折の心配がある場合は少しでも早い来院・検査をお勧めします。
下肢静脈瘤 下肢の静脈が逆流を起こす本疾患では、足のだるさやこむら返り、延いては下腿の皮膚潰瘍を引き起こします。レーザーによる血管内治療が主流ですが、形成外科では血管の治療と並行して、皮膚の合併症にも注意を払い対応することで、高齢になっても日常生活に支障をきたさない足づくりを心がけています。
内シャント形成術 慢性腎不全等により透析が必要となる患者さんに、主に前腕を利用して血管穿刺部を作成します。当院では微小血管の吻合にも対応した顕微鏡を用いて血管の吻合を行っています。

実績

2018年度 2019年度
良性腫瘍 272 288
悪性腫瘍(形成外科単独) 50 60
瘢痕・瘢痕拘縮 51 39
眼瞼内反症 19 18
眼瞼下垂症 45 62
内シャント形成術 41 25
顔面骨骨折 46 37
下肢静脈瘤手術 63 39

地域の医療関係者の方へ

形成外科は体表上の様々な疾患に対して、主に外科的なアプローチで治療を行う科です。
良性・悪性の皮膚腫瘍切除、皮膚・組織欠損に対する再建、外傷、傷痕の修正や傷に伴う変形や突っ張りの修正、先天的な体表上の奇形、眼瞼下垂や内反・静脈瘤といった加齢性の病変を主に専門として扱っております。治療の適応があるかどうか微妙かな・・・と判断に悩まれるような患者様でも気兼ねなく、ぜひ一度ご相談ください。
また、平素より当院の地域連携システムにご協力いただきありがとうございます。おかげさまで、患者様の待ち時間の短縮はもちろん、予めご提示頂きました紹介状を参考に、他科との連携が必要な場合においては、関係各科との事前すり合わせが可能となり、検査や診察のための通院回数を減らし、患者様の負担軽減へとつながっております。今後とも同システムの活用を是非ともよろしくお願いいたします。また、急を要する症状の場合にはこの限りではございません。電話でご相談いただけましたら、可能な限り対応させていただきますのでよろしくお願い申し上げます。

地域の患者さんへ

堺の3次救急の救急を担っている当院では、緊急手術のため当日の外来を閉鎖している、もしくはご予約のある方に限定して診察の対応をしている日もあります。ご予約無く受診された方は、後日改めて受診いただく可能性がありますのでご了承ください。急を要さない受診に関しては、地域の先生を通して外来予約をお取りいただき、急を要すると思われる際には直接お電話で対応が可能かお問い合わせいただけますと、診察がスムーズとなります。

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