当科では、標準治療はもちろんのこと、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの新規治療、術前抗癌剤治療、臨床試験など、多様な治療を実践しています。また、OncotypeDXTM検査やがん遺伝子パネル検査も実施し、患者さん一人ひとりに相応しい治療を選択しております。遺伝性乳がん卵巣がん診療にも積極的に取り組んでおり、認定遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリングや様々な遺伝学的検査、さらにはリスク低減手術（予防的乳房切除術）や早期発見のための詳細な検査（サーベイランス）も実施しております。がんを未然に防ぎ、早期発見によってがんの脅威を最小限に抑えるための努力も行っています。また、認定看護師による心のケア、日常生活や治療と仕事の両立の支援、そして、がん専門薬剤師による分かりやすい薬物療法の説明なども行っております。

当院では、総合的な診療が可能である特色を活かし、他科との連携を図り、合併症のある患者さんにも適切な診療を提供しております。また、新規のがんゲノム医療にも対応しており、必要に応じて大阪大学病院や近畿大学病院との連携診療も行っております。さらに遺伝性乳がん卵巣がんに対する検査、治療および遺伝カウンセリングも実施し、幅広い乳がん診療を提供しています。これらの取り組みにより、地域の医療関係者の皆様のあらゆるご要望にお応えできるよう努めております。

乳がん患者さん一人ひとりに合った相応しい治療を提供するだけでなく、患者さんの生活やお仕事、ご家族様へのサポートも行っています。患者さんのご意見やご希望、また大切にされていることなどを共有し、一緒に相談しながら適切な診療体制を提供しております。当科での診療を希望される場合は、主治医の先生とご相談いただくか、当院のがん相談支援センターまで遠慮なくご連絡ください。