診療支援部門歯科技術科(歯科衛生士・歯科技工士)
更新日:歯科衛生士
口の衛生管理と口の機能は、単に歯科疾患の予防にとどまらず、全身疾患のかかわりがあることがわかっています。口の中を清潔に保ち、口の機能がしっかり働くことができると、病気のリスクを減らす事につながるともいえます。おいしく食べて、健康寿命を延ばすためにもくちの健康はかかせません。
歯科技工士
当院における歯科技工の特徴としては口腔外科関連の特殊性の強い(外注出来ない)技工物や、抜歯後の予期せぬ止血不良また上顎洞への穿孔時(穴が開く)に用いる急を要する保護床(カバー)等を、患者様さんが安心して帰宅して頂けるよう処置日に作製しています。また、周術期口腔機能管理が保険適用されたことにより、麻酔挿管・抜管時の歯牙損傷・歯牙誤飲防止用プロテクターの作製も行い周術期の安全に寄与しています。
体制
- 歯科衛生士 4名
- 歯科技工士 1名
業務内容
歯科衛生士
当院の歯科衛生士は、さまざまな業務に取り組んでいます。依頼を受けた入院患者さんには、感染や誤嚥性肺炎の予防を目的にした専門的口腔ケアを実施しています。また、全身麻酔手術の術前、術後や抗がん剤治療を受けられる患者さんの口腔衛生指導などの口腔衛生管理に取り組んでいます。歯科口腔外科外来では、一般の歯科医院で治療が困難な症例の診察や外来手術の準備・補助を口腔外科医師の指示のもとに行っています。
歯科技工士
当院では以下の(1)~(5)の技工物の作製と(6)~(7)の歯科技工業務を主に実施しています。
- 保護床(抜歯後の止血および創部を保護する装置)
- 挙上板(顎関節症の治療に用いる装置)
- 麻酔挿管時の歯牙損傷や歯牙脱落による誤飲防止のためのプロテクター
- スリープスプリント(閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療法の一つとされる歯科的治療装置(口腔内装置))
- 顎補綴の作製(顎骨の欠損を補う入れ歯)
- 有病者のを歯冠補綴(かぶせ物)および有床義歯(入れ歯)の作製
- 入院患者さんの義歯(入れ歯)修理
チーム医療
歯科衛生士
院内活動としてのチーム医療(糖尿病療養支援、栄養サポート、周術期管理、呼吸ケアリハビリテーション)に歯科専門職の一員として参画しています。
歯科技工士
ACLSチーム(院内で急変した患者さんや利用者の方に対して迅速的確に対応出来る職員の養成や指導するチーム)
実績
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2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
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歯科衛生士:口腔ケア | 2814 | 2439 | 2435 |
歯科技工士:麻酔挿管時の歯牙損傷や歯牙脱落による誤飲防止のためのプロテクターの作製 | 80 | 132 | 223 |