診療科呼吸器内科
更新日:堺市立総合医療センター呼吸器内科は救急医療からがん診療まで幅広く行っております。救急医療に関しては呼吸不全を中心とした疾患を診療しております。呼吸器内科と集中治療科で重症呼吸不全に人工呼吸器管理も含めて専門的加療を行っております。
がん診療に関しては呼吸器外科、放射線治療科とも協力して治療にあたっており、当院だけで治療が完結可能です。がん治療に関しては診断においては気管支内視鏡検査、CTガイド下生検、外科的肺生検を行っております。気管支内視鏡検査に関しては患者さんに負担の少ないように施行するように努めております。治療に関しては、手術、放射線療法、薬物療法いずれも当院で施行しております。また、専門性を高めつつ総合病院の強みを活かし他科疾患に関しても連携しつつ当院だけでほとんどの疾患に対応できます。
呼吸器内科部長
郷間 厳
対応疾患
腫瘍性疾患 | 肺がん、胸膜中皮腫、縦隔腫瘍など |
気道系疾患・閉塞性肺疾患 | 気管支喘息、咳喘息、アトピー咳嗽、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支拡張症など |
アレルギー性疾患 | 間質性肺炎、過敏性肺炎、好酸球性肺炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症など |
感染性疾患 | 細菌性肺炎、誤嚥性肺炎、ウイルス性肺炎、真菌感染症 |
睡眠時無呼吸症候群 | 閉塞性/中枢性睡眠時無呼吸症候群 |
特色・強み
堺市立総合医療センター呼吸器内科は、他科や他職種との合同カンファレンスが多く、患者さんのために集められる限りの知恵を集める“チーム医療”が徹底していることが特徴です。特に肺がんなどの悪性腫瘍に関してはカンファレンスで治療方針を決定し患者さんにベストな選択を提案できるようにしています。他院との交流にも積極的で、新たな知見の獲得に努めています。
実績
2016年 |
2017年 | 2018年 |
2019年 | |
入院患者延数(人) | 22,148 |
19,196 | 21,078 | 18,484 |
新入院患者数(人) | 1,507 | 1,514 | 1,502 | 1,560 |
外来患者延数(人) | 14,633 | 15,630 | 17,945 | 19,825 |
新規の肺癌患者数(人) | 192 | 200 | 196 | 199 |
肺癌に対する放射線治療(件)1) | 74 | 81 | 115 | 127 |
気管支内視鏡件数(件) | 275 | 361 | 334 | 405 |
引用文献
1) 堺市立総合医療センター医学雑誌 2019;vol20:66-68
合同カンファレンス
呼吸器カンファレンス:週に1回
放射線治療科・呼吸器外科と合同して開催
呼吸器病棟カンファレンス:週2回
病棟看護師、薬剤科(病棟薬剤師)、医療相談部門、リハビリ科と合同して開催
胸部疾患カンファレンス:月に1回
病理診断科・放射線診断科院外講師(上甲 剛医師ほか)と合同して開催
キャンサーボード:1~2カ月に1回
関連科、関連職種と合同で開催。
施設認定
日本呼吸器学会認定施設
日本呼吸器内視鏡学会認定施設
研究発表
令和元年度
開催日 | 学会等 | 演題 | 演者 |
4月12日 | 第59回日本呼吸器学会学術講演会 | 空洞切開菌球除去術後に再発を認めたボリコナゾール長期投与歴を有するアゾール耐性慢性肺アスペルギルス症の1例 | 草間 加与・宮下 裕大・山田 知樹 中野 仁夫・岡本 忠司・高岩 卓也 髙島 純平・桝田 元・西田 幸司 平岡 圭・池田 直樹・郷間 厳 |
5月25日 | 第2回Asthma Network Forum in SAKAI ホテルアゴーラリージェンシー大阪堺 | 吸入指導における医薬連携のメリットについて | 草間 加与 |
12月6日 | 第60回日本肺癌学会学術集会、 | 中野 仁夫、当院で肺大細胞癌や肺多形癌などに対して免疫チェックポイント阻害薬を併用した8例の臨床的検討 | 中野 仁夫 |