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診療科脳神経外科

更新日:

堺市内で総合的な脳神経外科診療を

堺市内で本格的な脳神経外科診療、すなわち低侵襲手術、脳血管内手術、放射線、薬物療法、リハビリテーションなどを施行できる体制整備を進めてきました。標準的でありながら最新でかつ安全、確実な脳神経外科専門医療を市民に提供することを責務と考えています。緊急手術、脳血管内治療は24時間施行可能であり、最新の脳手術用顕微鏡(ハイビジョン)、手術用ナビゲーションシステム、血管内治療機器を導入しています。

脳神経外科部長
都築 貴

対応疾患

急性期脳梗塞、脳主幹動脈閉塞 脳梗塞は脳に血流を送る動脈が血栓などによって閉塞し、脳に損傷が生じる疾患です。中でも、主幹動脈という非常に太い動脈が急性に閉塞した場合は、広範囲に脳梗塞を生じ、生命に関わったり重度の後遺症を残す脳梗塞が発生します。
くも膜下出血 くも膜下出血は、脳の表面にある血管が破れて脳表に出血する病気で、致死率が高く、救命できても後遺症を残す可能性の高い、非常に難しい脳卒中です。くも膜下出血の8割以上は脳動脈瘤が破れて起こります。破裂後早期に動脈瘤から再出血すれば一般に重症化するため、急性期の治療として適切な再出血対策を早急に行う必要があります。発症早期であれば、開頭クリッピング術や血管内手術で積極的に治療をすることで再破裂を予防し、社会復帰率が高まります。突然起こるこれまでにない頭痛を感じた際は、すぐに病院に受診してください。 くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤が破れる前に脳ドックなどで指摘されたものが、未破裂脳動脈瘤です。大きいものや形がいびつで破裂しやすいものもあるので、その場合はあらかじめ破裂予防の治療を行うことで、くも膜下出血を回避することができます。
頸部頸動脈狭窄 高血圧や糖尿病・喫煙などによる動脈硬化が原因となって、首の動脈が細くなる頚動脈狭窄症は脳梗塞の原因となる疾患です。通常は血をサラサラにする薬で治療(内科治療)しますが、細くなった血管からプラークという血管のゴミや血の塊が飛んだり、高度の狭窄で脳血流が低下し、脳梗塞を発症する危険が高い場合は外科治療や血管内治療の対象になります。
脳実質内腫瘍:神経膠腫(星細胞腫、膠芽腫など)、松果体腫瘍、悪性リンパ腫など 脳そのものから発生する脳腫瘍(脳実質内腫瘍)として、もっとも多いのが神経膠腫(グリオーマ)です。神経膠腫は神経細胞をサポートする神経膠細胞が腫瘍化したものと考えられ、病理学的に星細胞腫、膠芽腫などに分類され、悪性度により予後が大きく異なる。近年は摘出した腫瘍の遺伝子を解析し、遺伝子変異の型によって治療に対する反応性が異なることがわかってきています(追加項目1)
脳実質外腫瘍:髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫、頭蓋咽頭腫など 脳近傍の組織(髄膜、脳神経、下垂体など)から発生する腫瘍(脳実質外腫瘍)にも多くの腫瘍があります。良性の性格をもつものが多いですが、悪性のものも存在します。すべてが必ずしもすぐに治療が必要となる訳ではありませんが、中には放置すれば脳への圧迫などにより重篤な神経学的合併症をきたすケースもあります。そのようなケースでは、手術による摘出、定位放射線治療等の治療を適切な時期に行う必要があります。発見されたら、専門医と相談してください。
転移性脳腫瘍 脳以外のがんが頭蓋内(脳、硬膜、髄腔内など)に転移した腫瘍(転移性脳腫瘍)を指します。重篤な脳浮腫、脳障害をきたす場合が多く、関連する診療科と協力しつつ治療を行っています。
頭蓋底腫瘍 頭蓋底腫瘍は、脳の底にある組織(頭蓋骨、硬膜、下垂体近傍など)に発生する腫瘍の総称です。主に上記のような脳実質外腫瘍のうち、この部位に発生するものを頭蓋底腫瘍と呼ぶことが多いです。
顔面痙攣、三叉神経痛 それぞれ、顔面の一部の筋肉がぴくぴく意図せずに動いてしまう、顔面の一部または全体に強い疼痛が繰り返し生じる疾患です。腫瘍や脳の血管が、顔を動かすまたは顔の感覚に関わる神経に当たっている事が原因になっている事があります。
片頭痛 頭痛、特に片頭痛の診療も行っています。同時に頭痛症状で発症する二次性頭痛、すなわち脳卒中や脳腫瘍などに伴って起こる頭痛の画像診断、診療も行います。
小児神経外科 成人の疾患だけでなく、子供の脳外科疾患についても診療を行っています。中でも多いのは、下垂体腺腫や頭蓋咽頭腫といった疾患で、脳の正中部にでき、子供の発達に重要な役割を持つホルモンの産生障害を引き起こす事がある病気です。
脊髄腫瘍(髄内腫瘍、髄外腫瘍) 脊髄は人の中枢神経の一部であり、その周囲また内部に腫瘍ができて圧迫や浸潤により障害されると、麻痺や感覚障害、排尿排便障害などが出現します。

特色・強み

脳神経疾患センターの一部門として外来、入院診療を行っています。脳神経外科医師、関係診療科、研修医、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師、病棟薬剤師、リハビリテーション療法士、医療相談員(MSW)が診療開始時間前に診療カンファレンスを行い、入院患者の急性期医療から退院後まで情報交換、検討しています。勉強会、カンファレンスも定期的に行い、高度な脳神経疾患、脳卒中診療体制にも対応できる医療スタッフの教育を進めています。地域支援病院であり、地域医療機関との連携も進めています。
日本脳神経外科学会 専門医研修プログラム 研修施設 (基幹施設:大阪大学医学部脳神経外科)
日本脳卒中学会認定研修教育病院

脳神経外科に興味を持つ初期研修医、専門医を目指す後期研修医の研修も幅広く受け入れも進めています。医学生、パラメディカルスタッフの見学も受け入れています。

臨床研究、学術発表も、大阪大学医学部ならびに関連する施設と協力して脳腫瘍、脳血管障害などの分野で進めています。 

主な手術・検査・設備等

急性期脳梗塞、脳主幹動脈閉塞

発症から4時間半以内では、条件を満たせば血栓溶解薬rt-PA(遺伝子組み換え組織プラスミノゲンアクチベーター)を静脈内投与するのが標準治療です。また、近年ではカテーテルを用いた脳血管内治療(脳血栓回収術)も有効な治療として認定され、これにより、良好な治療成績を得られる症例が増えています。

くも膜下出血

くも膜下出血の8割以上は脳動脈瘤が破れて起こります。再破裂予防の治療は、開頭術(動脈瘤クリッピング)と血管内手術(コイル塞栓)があります。当院ではどちらの治療も可能であり、それぞれ部位や大きさ、形状により得意・不得意が有り、患者さんにあった最適な治療を提供しています。
くも膜下出血に対しては、近年、可能であれば血管内治療が外科手術より有効とされており、当院でも積極的に血管内治療を行い、早期に退院・社会復帰される方も増えています。

頸部頸動脈狭窄

外科治療法には、外科手術(頸動脈血栓内膜剥離術、CEA)と脳血管内手術(頸動脈ステント留置術、CAS)があります。どちらの治療も脳梗塞の発症を予防することができますが、プラークの性状や石灰化の有無などで治療法を検討します。また、年齢や心臓など他疾患の合併の有無などでどちらの治療が適切かを最終的に判断します。

脳実質内腫瘍:神経膠腫(星細胞腫、膠芽腫など)、松果体腫瘍、悪性リンパ腫など

脳そのものから発生する脳腫瘍(脳実質内腫瘍)として、神経膠腫(グリオーマ)が最も多いものです。神経膠腫は神経細胞をサポートする神経膠細胞が腫瘍化したものと考えられ、病理学的に星細胞腫、膠芽腫などと分類され、悪性度により予後が大きく違います。いずれの腫瘍も摘出が可能な場合には腫瘍摘出が優先されます。摘出にあたって手術合併症を減らし確実に摘出するために、手術用ナビゲーター、生理学的モニター(MEPなど)などを使い分けることが必要であり、悪性神経膠腫の手術では5-ALA投与下での蛍光観察も有用です。悪性神経膠腫に対する抗がん剤治療はテモダール(temozolomide)を中心に行われ、現在は、アバスチン(ヒト血管内皮増殖因子(VEGF)に対する遺伝子組換え型ヒト化モノクローナル抗体、bevacizumab)、ギリアデル(徐放性BCNU wafers)の使用も可能となりました。

脳実質外腫瘍:髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫、頭蓋咽頭腫など

疾患によって必要な検査、手術は大きく異なります。高精細手術用顕微鏡、神経内視鏡、ナビゲーションシステムに加え、電気生理学的な脳神経モニタリングを行うことによって、より安全に手術を遂行します。

転移性脳腫瘍

治療法には、開頭術、放射線治療・定位放射線治療があります。大きさや発生する場所によって両者を使い分けたり、併用する場合もあります。進行が比較的早いため、適切な治療を早期に行うことが必要です。また、どのような治療を選択するかは、原発巣のがんの進行度と大きく関わりますので、担当医とよく話し合い、治療方針を決定してください。

頭蓋底腫瘍

頭蓋底腫瘍の治療は、腫瘍の大きさ、発生部位により、治療の難易度は様々です。治療には、開頭術や放射線治療、あるいはそれらを組み合わせて行います。手術では深く狭い術野での操作が要求され、高度な技術が必要です。また、近年では神経内視鏡を用いて、通常の手術用顕微鏡では見えない角度に存在する病変を摘出する方法も組み合わせて行っています。

顔面痙攣、三叉神経痛

原因によっては手術で治る可能性があります。他の治療法には、薬によるものや、ボトックスという筋肉を麻痺させる注射によるものがあります。最適な治療法を、患者様の希望に合わせて選択していきます。

片頭痛

時折起こる激しい頭痛により生命の危険を感じることもあルと思います。片頭痛は症状、重症度により、積極的な薬物療法により緩和しうる疾患です。頭痛を見慣れた脳神経専門の医師にご相談ください。

小児神経外科

開頭、または経鼻手術により摘出を行います。必要な場合には、抗癌剤による化学療法、放射線療法を内科、放射線科と連携して行います。また小児科と連携しホルモンの補充療法も行っています

脊髄腫瘍(髄内腫瘍、髄外腫瘍)

症状があるものについては、すべてまたは一部の摘出が必要になることが多いです。神経機能のモニタリングを行いながら手術を行い、術後の神経機能をできるだけ温存するようにします。摘出後に化学療法や放射線治療が必要になる事があり、その場合には専門の科で治療を受けて頂きます。

実績

2018年度 2019年度
全体 239 282
全体、手術 175 216
脳血管障害全体 54 49
 脳動脈瘤、破裂 5 6
 脳動脈瘤、未破裂 7 7
 血栓内膜剥離術 4 7
脳腫瘍全体 37 56
 神経膠腫、膠芽腫 10 9
 髄膜腫 7 10
 経鼻手術 9 13
頭部外傷全体 67 73
 慢性硬膜下血腫 36 39
全体、血管内手術 64 66
 CAS 11 10
 血栓回収 17 17
 脳動脈瘤・解離、破裂 4 5
 脳動脈瘤・解離、未破裂 10 14

地域の医療関係者の方へ

総合医療センターの診療科として、最新かつ安全、確実な脳神経外科専門医療、救急診療を市民に提供しています。
判断に苦慮するケースなどありましたら、ご相談頂ければ幸いです。

診察のご依頼を頂ける場合、緊急性がなければ、予約申込書と診療情報提供書を地域連携センター宛にFAXでご送信ください。こちらから、予約日時を記載した予約票を、FAXにて返させて頂きます。
もし発症から12時間以内の脳血管疾患であると考えられる場合は、お電話でご依頼ください。

地域の患者さんへ

総合医療センターの診療科として、最新かつ安全、確実な脳神経外科専門医療、救急診療を行っています。
脳神経外科に関係した疾患でお悩みの方はご相談下さい。

当科に受診希望される方でかかりつけ医のある方は、まずかかりつけ医を受診し、かかりつけ医から当院の地域連携センターにご紹介を頂くようお願いします。かかりつけ医と当院とで調整をしたうえで、予約日を決めさせて頂きます。予約日には、かかりつけ医が作成した診療情報提供書と、常用薬がある場合はお薬手帳を持参してください。

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