部門内視鏡センター
更新日:患者さんに安全・安心な内視鏡診療を提供するために
消化器・呼吸器領域における内視鏡件数の大幅な増加、関連する手技の多様化、および内視鏡機器の飛躍的な進歩に対応するために、2015年7月の新病院移転に伴い当「内視鏡センター」が開設されました。病院内の内視鏡診療体制を効率的に運用することで、一人一人の患者さんに安全で最適な内視鏡診療を提供するとともに、職員が働きやすい環境を整備しています。
内視鏡センター長
北村 信次
特色・強み
1. 救急にも検診にも対応しています
救急救命センターに隣接しており、救急部門からの受け入れが容易です。当地域の消化管出血の救急受入件数は毎年第1位です。一方、予防検診センターにも近く、がん検診や人間ドックの内視鏡にも積極的に対応しており、件数が急増しています。
2. 患者さんにやさしい内視鏡を提供しています
リカバリー室(検査後に休憩することができる場所)が併設されており、鎮痛剤・鎮静剤を使用するつらくない内視鏡検査を受けることが容易です。大腸や小腸、ERCP、治療内視鏡といった時間がかかる内視鏡の場合、空気より吸収率の高い炭酸ガスを使用することによってお腹の痛みやはった感じを軽減することができます。
3. 最新の医療機器を用いて診断・治療しています
年々更新される医療機器の登場にあわせ内視鏡システムを定期的に更新できるシステムを導入しています。特殊光(NBI)や拡大観察、超音波内視鏡といった最新技術を駆使してがんを正確に診断し治療にあたっています。
4. 感染対策を整え、内視鏡機器をきちんと管理しています
新型コロナウイルスはもちろん感染症に対して適切な防護策を整えています。関連学会のガイドラインを遵守した内視鏡機器の洗浄・消毒をおこなっています。
主な手術・検査・設備等
EVIS-LUCERA ELITE(オリンパス)
内視鏡を行うためのシステムです。近々最新のEVIS X1への入れ替えを予定しています。
上部消化管汎用ビデオスコープ
経鼻用スコープから拡大観察のできるものまで各種そろっています
大腸ビデオスコープ
通常観察用から精密検査用まで各種そろっています
小腸ビデオスコープ
バルーンシステムによって深部小腸まで挿入できます
十二指腸ビデオスコープ
ERCP(胆管膵管の検査処置)に使用する内視鏡です
超音波内視鏡
超音波観察下に生検など各種穿刺手技に対応できます
高周波手術装置
内視鏡治療に使う「電気メス」です。VIO3(エルベ)を主に使用しています
アルゴンプラズマ凝固装置
内視鏡的止血術に用いる装置です
CUREVISTA(日立)
ERCPや小腸内視鏡、気管支鏡などX線透視が必要な内視鏡
気管支ビデオスコープ
通常観察用から超音波対応まで各種そろっています
内視鏡洗浄消毒装置
使用した内視鏡を自動で洗浄消毒する装置です