がん相談支援センター
がん相談支援センターとは
がん相談支援センターとは、全国のがん診療連携拠点病院などに設置されている、がんに関する相談の窓口です。
当院で治療中の患者さんだけでなく、他院に通院されている患者さんやご家族など、どなたでも無料でご利用いただけます。
相談いただいた内容がご本人の同意なしに他者に知られることはありません。
匿名での相談も可能です。
当院のがん相談支援センターでは、看護師や医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)などがん専門相談員が、がんの治療・不安・悩み・療養生活・仕事のことなどの相談に対応します。
どうぞ気軽にご相談ください。
こんなとき、ひとりで悩まずお気軽にご相談ください
- がんと言われて心配です。
- 自分のがんや治療について詳しく知りたい。
- 仕事を続けながら治療はできますか?
- セカンドオピニオンって何?
- がん治療にかかる費用は?
- 将来子どもをもつことができるか心配です。
- 緩和ケアって何?
- 活用できる制度、介護・福祉サービスを知りたい。
- 抗がん剤をすると言われたが、外見の変化が不安。
- 治験や病気の情報を知りたい。
- 家族ががんと診断されてどうしたらよいかわかりません。
勉強会や交流会のご案内も行っています
がん患者さんやご家族が気軽に立ち寄れるがんサロン「なないろ」の運営・がん患者会のご案内も行っています。
ご利用方法・連絡先
相談は面談や電話、オンラインでお受けしております。
なお、相談内容によっては事前のご予約をお願いしております。
面談・電話での相談
相談方法 | 面談・電話 |
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実施日時 | 月~金曜日の9:00~16:30(年末年始、休日を除く) |
相談時間 | 20分程度 |
相談料 | 無料 |
対応者 | がん専門相談員(看護師、医療ソーシャルワーカーなど) |
問い合わせ先 | 堺市立総合医療センター がん相談支援センター TEL:072-272-1199(代表) |
オンラインでの相談
オンラインミーティングツール「ZOOM」を用いたオンライン相談にも対応しております。
オンラインがん相談は金曜日のみ実施しております。予めご了承ください。
ご希望の方は、以下専用フォームからお申込みください。前日までにミーティングIDとパスコードをお送りします。
相談方法 | オンライン(ZOOM) |
---|---|
実施日時 | 金曜日(年末年始、祝日を除く)10:00~10:20、10:30~10:50 |
相談時間 | 20分程度 |
相談料 | 無料(ただし通信費は各自でご負担ください) |
対応者 | がん専門相談員(看護師、医療ソーシャルワーカーなど) |
申込方法 | オンラインがん相談お申し込み専用フォームからお申し込みください |
申込締切 | 相談希望日の2営業日前の正午まで |
問い合わせ先 | 堺市立総合医療センター がん相談支援センター TEL:072-272-1199(代表) |
注意事項
- 相談の内容によって、診療報酬に基づき費用をご負担いただく場合があります。
- セカンドオピニオンは有料です。
- オンライン相談はご予約必須です。
- 事前のご予約をおすすめします。(面談・電話であっても即日対応できない場合があります。)
- 相談時のプライバシーは厳守いたします。
- 相談中の録画や録音、撮影はご遠慮願います。
- ZOOMの操作方法等に関する質問には適切にお答えできない可能性があります。
よくある相談内容
仕事とがん治療の両立に関する相談
がんと診断されてもすぐに仕事をやめる必要はありません。また、がんの治療中も働くことができる可能性があります。当センターでは、がん治療を続けながら働く方法についての相談もお受けしています。治療と仕事のバランスを見つけ、継続的な就労を支援します。
- 療養と就労の両立支援
患者さんと所属企業が共同で作成した勤務情報書に基づき、主治医が療養上必要な指導を実施します。また、企業への診療情報の提供も行い、がん治療と仕事の両立を実現するための具体的な支援を提供します。 - 専門家による個別相談
ハローワーク堺の職員が当センターに定期的に出張し、再就職や就労継続のためのサポートを行います。当センターの相談員も同席し、一人ひとりに合ったアドバイスを提供します(完全予約制のため、事前のご予約が必要です)。
がんゲノム医療に関する相談
がんゲノム医療とは、「がんゲノムプロファイリング(がん遺伝子パネル)検査」を用いて、がんに関連する多数の遺伝子を一度に調べ、その結果を利用して最適な治療を目指す医療です。当院は「がんゲノム医療連携病院」に指定されており、がん遺伝子パネル検査を行っています。 また当院には認定遺伝カウンセラー®やがんゲノム医療コーディネーターが在籍しておりがんゲノムセンターと協働しサポート体制を整えています。
セカンドオピニオンの相談
セカンドオピニオンとは、担当医と異なる医師の意見を聞くことで、納得して治療を受けるためのものです。当院でもセカンドオピニオンの活用をご提案しています。
「当院の医師のセカンドオピニオンを受けたい」、もしくは「他院の医師のセカンドオピニオンを受けにいきたい」とお考えの患者さんも当センターが窓口となって相談をお受けしています。
妊孕性(にんようせい)に関する相談
妊孕性とは、「妊娠するために必要な能力」のことですが、がんに対して行う治療(手術、薬物療法、放射線療法など)の影響によってこの能力が低下したり、失われたりすることがあります。
このため、がんの治療を開始する前に、あらかじめ精子や卵巣、受精卵、卵巣組織などを凍結保存して妊孕性を残しておく「妊孕性温存療法」が普及しつつあります。また、妊孕性温存療法を受けるにあたっては、費用の一部が助成される場合があります。
小児・AYA世代
(Adolescent & Young Adult、思春期・若年成人)の相談
小児・AYA世代※(高校生~40歳程度まで)の患者さん・ご家族に対しては、がん治療だけではなく、妊孕性の温存や、就学・就労の支援、医療費負担など、ライフイベントに応じた支援をしております。
また当院では小児・AYA世代特有の支援体制を強化するため、医師・看護師・薬剤師・相談員からなる小児・AYAチームが設けられています。
希少がんの相談
希少がんは「人口10万人あたりの発症が6人未満」と一般的ながんと比べて発生率が低い、「まれ」な「がん」のことをいいます。希少がんは200種類近くあり、すべて合わせるとがん全体の15%ほどを占めますが、一つひとつ がまれであるため診断や治療が難しい、患者さんが情報を探しにくいなどの課題があります。
当院のような地域がん診療連携拠点病院においても、すべての希少がんの診断や治療に対応することは難しいため、病院間で連携して対応にあたっています。
アピアランスケアの相談
がん治療によるアピアランス(外見)の変化が起きた際に行うケアをアピアランスケアといいます。女性だけでなく、外見の変化が気になるすべての患者さん外見の変化を補いながら、苦痛の軽減や心理的なサポートも行います。
- 治療で外見が変化しても必ずアピアランスケアを行わなければならない、ということではありません。