甲状腺がん

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甲状腺がんとは

甲状腺は「のどぼとけ」の下に位置し、「蝶々」や「コウモリ」のような形状です。
重さ10~20 g、サイズは4〜5cm程度で小さい臓器で、海草などに多く含まれるヨードを原料に「甲状腺ホルモン」を生成します。
甲状腺ホルモンは全身の細胞の代謝をよくする方向に働くため、年齢・性別問わず欠かせません。

甲状腺にできたがんは小さいうちは無症状です。
中には検診や他の目的で受けた画像検査等で指摘される場合も少なくありません。

ある程度大きくなっても痛みが出ることはありません。無症状の甲状腺がんでもすでに転移している場合もあります。
自覚症状としては「くびのしこり」が最も多く、「声がかすれる」「飲み込みにくい」「息が苦しい」などの症状がでることもあります。

甲状腺がんの特徴を下記に示します。

  • 9割以上は進行が遅く穏やかな病態である
  • 男性よりも女性の患者さんが多い(比率は1対3)
  • 5年生存率が男性90%、女性95%と他のがんと比較して生命予後が良い
  • 治療は手術が非常に有効である
  • 原因が不明である
  • 若年から高齢者まで発症年齢はさまざまである

診断方法

甲状腺がんを診断するための検査は超音波(エコー)検査、エコー下穿刺吸引細胞診検査です。
いずれも外来で実施する検査です。

細胞診検査は数日で結果が判明しますので、これらをもとに治療方針を検討します。
これらの診断の精度はかなり高いものの、最終的な確定診断は手術で切除した腫瘍を詳しく調べた病理組織検査の結果によるものです。

  • 超音波検査で描出された甲状腺がん(矢印)とエコー下穿刺吸引細胞診検査の実際

治療方法

甲状腺癌には分化癌と未分化癌があり、分化癌は手術が有効です。
一方で未分化癌では手術、放射線、化学療法を行うこともありますが、予後が非常に厳しいため緩和治療を並行して行うことになります。

頻度 治療
分化
(ぶんか)癌
乳頭(にゅうとう)癌 90% 手術
濾胞(ろほう)癌 5% 手術
髄様(ずいよう)癌 1~2% 手術
未分化(みぶんか)癌 1~2%
  • 緩和治療
  • 手術・放射線照射・化学療法などを
    検討する場合もある

治療実績

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
甲状腺がん
手術件数
30 33 41 33 19 27 22 39