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2024年8月15日
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前立腺肥大症に対してREZUMによる前⽴腺⽔蒸気治療を開始しました

当院では、前立腺肥大症に対してREZUMによる前⽴腺⽔蒸気治療(Water Vapor Energy Therapy: WAVE治療)を開始しました。

WAVE治療は「低侵襲」で「合併症の少ない」治療法

前⽴腺⽔蒸気治療とは、前立腺肥大症(BPH)のための治療方法で、肥大した部分に水蒸気を注入し、水蒸気の熱を利用して前立腺を退縮させる低侵襲な治療方法です。
前立腺内に送り込まれる水蒸気は 103℃ですが、体温で冷やされ水に戻ります。この時、発せられる熱エネルギーが肥大組織に影響し、細胞を壊します。壊死した細胞が 1-3か月をかけて自然に体内に吸収されることで、 BPHの症状を和らげます。

WAVE治療の特徴

1)水蒸気の熱を効率的に利用
2)手術時間10分未満
3)肥大組織を自然回収

WAVE治療の実際

治療の実際は⿇酔下に内視鏡を尿道から挿⼊し、前⽴腺に針を刺し、そこから⽔蒸気を10秒ほど注⼊します。これを何か所か繰り返したのち尿道カテーテルを留置して⼿術終了となります。⼿術時間はおよそ10分程度です。出⾎は通常少量で済みますが、内視鏡の視野が保たれているほうが、⼿術が容易で安全性が⾼くなるため、可能であれば抗凝固剤/抗⾎⼩板剤は休薬を⾏います。翌⽇には尿道カテーテルを留置したままで退院が可能です。
尿道カテーテルの抜去については、様々な条件によりますが、術前にカテーテルが留置されていない患者さんは約1週間、術前より尿閉状態でカテーテルが留置されていた患者さんは約1か⽉後の外来再来時に抜去します。

WAVE治療の適応

従来のBPHに対する手術適応に加え、出血も少なく、手術時間も短時間ですので、全身状態不良のため合併症リスクが高い症例や、高齢もしくは認知障害のため術後せん妄、身体機能低下のリスクが高い症例など従来の⼿術療法(TURP、HoLEP、PVP など)が困難な症例も適応となります。

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