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2024年8月15日
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顕微鏡下精索静脈瘤結紮術を開始しました

精索静脈瘤とは

精索静脈瘤は精巣から流出する静脈叢が拡張する疾患です。精巣の温度上昇や酸化ストレスの増加により精子の質の低下をきたし男性不妊の原因となる場合もあり、慢性的な陰嚢部の痛みの原因となります。

手術適応

男性不妊、陰嚢痛

手術法

顕微鏡下精索静脈瘤結紮術の他に腹腔鏡下高位結紮術、経皮的静脈塞栓術があります。
小さな切開創で、顕微鏡を使用し手術する顕微鏡下精索静脈瘤結紮術は静脈の切断、リンパ管・動脈の確実な温存が可能であり、最も精子改善率が高く、再発も少なく、陰嚢水腫などの合併症も少ないとされています。
動脈、リンパ管、静脈の識別に高度な技術、経験を要しますが、当院ではICG蛍光イメージングシステムを用い動脈を可視化することでさらに安全で確実な動脈温存を行っております。

当院での手術

すべての症例を全身麻酔で施行しております。手術時間は2-3時間で出血は少量、入院期間は3-4日程度です。顕微鏡下精索静脈瘤結紮術は高度な技術を要し、実施可能な施設は大阪府内でも数病院しかありません。

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