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2025年1月1日
地域の皆様向け

新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。

 冬はインフルエンザをはじめ、さまざまな呼吸器感染症が流行する時期です。皆さまどうぞご自愛ください。

 ここ数年、私たちは新型コロナウイルス感染症の脅威にさらされました。令和5年5月8日には5類感染症となりましたが、新型コロナウイルス感染症は消えることなく、当院でも常に一定数の中等症以上の患者さんが入院されており、患者数は令和5年12月後半よりさらに増加傾向にあります。

 当院では、他の医療機関と同様に現在も院内での不織布マスク着用をお願いしています。ご面倒とは存じますが、あなたの周りにいらっしゃる方がステロイドホルモン剤を服用していたり、抗がん剤を使っていてウイルス・細菌に対して弱い方であることも稀ではありません。また、そのような患者さんにも、少しでも安心できる療養環境を提供するのは私ども医療機関の使命でもあります。手洗いや閉鎖されて換気の悪い場所などでのマスク着用など、一般的な感染予防策はコロナウイルス以外でも有効だとされています。引き続きご理解とご協力のほどお願いいたします。

 さて、私は昨年4月に大阪大学から堺市立病院機構に赴任しました。その後、この病院の職員の働きぶりを見ていて、外から想像していた以上に日々患者さんのためにより良い医療を提供しようとしている姿を見て、身内ながら大変感激しております。メディア報道などでもお聞き及びかもしれませんが、医療の高度化、薬剤やカテーテルなど医療材料費、高度医療を支える医療機器代、光熱費、諸物価の高騰など、医療を取り巻く環境は様々な問題に直面しています。当院も非常に厳しい状況ではありますが、そのような中で、職員が一丸となってより良い医療を提供し、市民の皆さまのご期待に沿えるよう努力を重ねております。

 高齢化社会がますます進行する中で、疾病になりにくい体づくり、疾病を早く見つけて負担が軽いうちに治してしまうことの重要性が増しております。疾病予防管理センターがその中心として人間ドック事業や各種健康教育活動などを展開しています。今後も疾病予防管理センターの取り組みにご期待いただき、ともに健康増進と健康寿命の延伸をめざしましょう。

 医療関係の皆様方におかれましては、昨年もたいへんお世話になりました。当センターはこれからますます病診・病病連携を強化し、患者さんのお役に立ち、ひいては医療機関の皆さまのお役に立ちたいと思っております。本年もよろしくお願い申し上げます。

 末尾になりましたが今年一年が皆さまにとって、ますます良い年となりますよう心よりお祈り申し上げます。


令和7年 元旦
地方独立行政法人 堺市立病院機構
理事長 木村 正




 明けましておめでとうございます。

 昨年は激動の時代でした。社会も自然も歴史にも残る惨事や変化が立て続けに起こりました。
 1月1日に石川県能登半島を震源とするマグニチュード7.6の大地震が発生し、さらに翌日、羽田空港で日航機と海上保安庁の飛行機が接触炎上事故と驚く出来事が続きました。能登半島地震の被災地には当院からも災害派遣医療チーム(DMAT)を2隊派遣しました。
 4月、新年度のスタート、診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬のトリプル改定でしたが、その後の医療機関の運営はさらに難しくなりました。医師の働き方改革、医師の偏在対策など、医療制度改革も次々に発出され、医療機関はその対応に右往左往しました。
 8月には日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震も発生し、気象庁は、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に伴う政府としての特別な注意の呼びかけを発出しました。
 9月には同じ石川県に大雨特別警報が出され、記録的な大雨に河川の氾濫が相次ぎました。
 ニュースでも世界の紛争の報道、国内の闇バイト事件があちこちで発生するなど、時代も世相も平穏な一年ではありませんでした。
 このような不安定な時代だからこそ地域の方々に安心して医療・福祉サービスを受けていただけるように努めていきたいと考えています。日本の社会自体が少子高齢化に向かっており、医療・介護の提供体制もこれまでとは大きく変革する必要があります。

 当院は、堺市二次医療圏の中で唯一の公立病院として率先して取り組んでいかなければなりません。ここ10年で当院の受診者の年齢層は明らかに高齢化が進み、治療前からの認知機能、栄養不良や運動機能が低下している傾向が見られます。また、治療を安全に実施することだけではなく、治療によって前述したような機能が悪化しないためのサポートや治療後の生活のありようも考慮することが求められています。さらに、高齢者の病態の変化は待ったなしで有り、医療の総合力と迅速な対応が求められます。

 昨年はさまざまなことがありましたが、今年は心機一転、目の前にある課題を地道に解決し、地域の医療機関や医師会、歯科医師会、薬剤師会、行政と協力して、高齢社会の中で皆さまに良質な医療を提供できるよう努めてまいります。

 本年も当院の運営にご理解ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

令和7年 元旦
地方独立行政法人 堺市立病院機構
堺市立総合医療センター
院長 大里 浩樹

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