チーム医療ICT(感染制御チーム)
更新日:医療関連感染から患者さんの命を守り、さらには私たち医療従事者自身の安全を守るために日々活動しています。
堺市立総合医療センター感染制御チーム(Infection Control Team:ICT)は平成5年に発足しました。当初は単にMRSAの症例数を数えるという初歩的な活動からスタートしました が、徐々に活動を積み重ね、平成12年にはリンクナース制度が発足、平成15年には事務職員がICTメンバーに加わり、さらに平成18年には専従の感染管理看護師(Infection Control Nurse :ICN)が誕生して、ICT活動の質と量を強化してきました。
私たちは、医療関連感染から患者さんの命を守り、さらには私たち医療従事者自身の安全を守るために日々活動しています。堺市立総合医療センターICT活動の到達点と今後の展望について紹介したいと思います。
活動内容
医療関連感染を予防する柱は、第一に、手指消毒や手洗い、状況に応じた手袋、エプロンやガウン、マスクの着用など、いわゆる標準予防策や感染経路別予防策の徹底にあり、第二に抗菌薬の適正使用にあります。
堺市立総合医療センターICT/リンクナースの活動内容
- 医療関連感染症例への対応(症例の調査、主治医・看護師への助言、指導)
- ICTラウンド(1回/週)
- リンクナースによる相互チェックラウンド
- ICT定例会(1回/月)、ICT/リンクナース合同会(1回/月)
- 標準予防策、感染経路別予防策の条件整備
- サーベイランス
- 職員の教育
- 職員へのワクチン接種
- ICT連絡薬剤の運用
- マニュアルの策定
- 抗菌薬採用時の薬事小委員会参加
- 抗菌薬使用のコンサルティング
- ICTニュースの発行(1回/月)