専門外来
乳がん卵巣がん遺伝相談外来(HBOC外来)
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認定遺伝カウンセラーと専門医による対応を行っています。
当院では、2019年10月から、今後の遺伝医療の適応を考慮し、乳腺・内分泌外科と産婦人科が中心となり、乳がん卵巣がん遺伝相談外来を開設しました。
遺伝性乳がん卵巣がんHereditary Breast and Ovarian Cancer syndrome (HBOC)とは日本では年間約9万人が乳がん、約1万人が卵巣がんと診断されています。そのうちの5-10%は遺伝的な要因が強く関与して発症していると考えられています。その中で、もっとも多くの割合を占めるのが、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)です。有名な米国女優の方がHBOCであることを公表し、予防的乳房切除・卵巣切除を行ったことが話題となってからHBOCへの関心が高まっています。
HBOCは、BRCA1遺伝子またはBRCA2遺伝子の先天的な変異が原因で、乳がんや卵巣がんを高いリスクで発症する遺伝性腫瘍の一つです。乳がんの家族内発症や、若年発症、両側乳がんだけでなく、卵巣がんや前立腺がん、膵がんの方が血縁者にいるという場合もHBOCの可能性がありますので、遺伝相談外来の受診をご検討下さい。ご家族のお話をより詳細に伺いながら行う遺伝カウンセリングや遺伝子検査を行います。一緒に今後の検査の方針をご相談させて頂きます。カウンセリングおよび検査費用はすべて自費診療になります。
対象者
- 若い年齢(目安は40歳未満)で乳がんと診断された方
- トリプルネガティブの乳がんと診断された方
- 卵巣がん・卵管がん・腹膜がんと診断された方
- 膵臓がんと診断された方
- 転移のある前立腺がんと診断された方
- 両側の乳がんと診断された方
- 片方の乳房に複数回乳がんを診断された方
- 男性で乳がんと診断された方
- 乳がんと診断され、かつ家系の中に下記のいずれかの家族歴をみとめる方
※血縁者に、若い年齢での乳がん、卵巣がん、卵管がん・腹膜がん、男性の乳がん、悪性度の高い前立腺がん、膵臓がんのいずれかと診断された方がいる
※家系に、ご自身以外に2人以上の乳がん、両側乳がん、片方の乳房に複数回乳がんと診断された方がいる
受診(相談)のながれ
受診方法
受診には予約が必要となりますので、事前にがん相談支援センターまでご連絡ください。
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診療日 | 毎週火曜・水曜・木曜・金曜日の午後 |
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連絡先 | がん相談支援センター |
電話番号 | 072-272-1199(代表) |