地方独立行政法人 堺市立病院機構 堺市立総合医療センター 臨床教育センター

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内科専門研修腎臓内科

更新日:

学会認定施設

  • 日本腎臓学会認定教育施設
  • 日本透析医学会専門医制度教育関連施設
  • 日本アフェレシス学会認定施設

研修目標・内容

1.腎疾患

一次性腎疾患・二次性腎疾患の診断・治療、慢性腎臓病の保存的管理・腎代替療法の選択・導入、維持透析の合併症、電解質異常・酸塩基平衡異常の診断・治療等、腎移植を除く腎臓内科領域全般を幅広く経験できます。
腎生検の施行件数が多い(年間50-70例)ことが特徴に挙げられます。
維持血液透析導入は年間50例ならびに腹膜透析導入は年間5-10例程度あります。
腎臓内科専攻医の研修目標として、上記疾患の初診・入院治療・外来フォローアップが指導医の指導のもとでできること、エコーガイド下腎生検の適応の判断および手技の習得、腎病理学習があげられます。

2.体外循環治療

透析室10床にくわえ、救急・集中治療部でも体外循環が可能です。
血液透析、血液濾過透析、血漿交換、血漿吸着、LDLアフェレシス、白血球・顆粒球除去療法、腹水濾過濃縮再静注法(CART)などの体外循環治療を経験できます。
腎臓内科専攻医の研修目標として、指導医の指導のもと、血液・腹膜透析導入(緊急・予定)の管理ができること、維持血液透析患者の内科的管理ができること、その他の体外循環治療について適応を理解し、処方ができることがあげられます。手技の取得としては透析用カテーテルの挿入、内シャント造設ならびに穿刺・人工血管内シャント・動脈表在化の穿刺を目標とします。
また、腹膜透析導入も積極的に推奨しております。

指導体制

  • 常勤医:5名(部長1名、スタッフ4名)
  • 腎臓内科専攻医:0名
  • 初期研修医/内科専攻医:2名

指導システムの確立、医療リスクマネジメントの観点、働き方改革への取り組みとして、スタッフ・専攻医・初期研修医でのチーム制で入院診療を基本として行っております。
初期研修医・専攻医は上級医の指導のもと、初期は5名、後期は10名前後の入院症例を担当していただきます。
また、腎臓内科専攻医を選択した場合、外来(初診・再診)も上級医に相談できる状態で担当していただきます。
入院患者・透析患者のカンファレンスを各々週1回行い、チーム全体で治療方針を検討しております。
また、週1回の腎病理カンファレンスを行っております。
当科での診療経験は、そのまま救急外来担当時の電解質異常、腎機能障害、体液過剰患者さんへの対応などで活かすことが可能となります。
また、当科では学術的な視点の育成にも励んでおり、みなさんの積極的な学会発表、さらに意欲的な方には論文作成も指導いたします。

当院専門研修終了後の進路

当院、他院での専門研修の継続、大学院進学などがあります。

指導医からのメッセージ

“急性と慢性の接点をさぐる”ことをモットーに診療、教育にあたっております。
当院では、一般的な血液透析の管理だけでなく内シャント造設や腹膜透析管理も含めて幅広い経験を積むことができます。
ぜひ、当院で我々と一緒に経験を積み、「自分はこんなことができるようになったんや、病気に対してこんな視点も持つことができるようになったんや」という成長の実感をつかんでください。待っています。