内科専門研修感染症内科
更新日:診療科の特徴
当科は2019年に新設となった科です。2022年には新たにスタッフも加わり、院内の感染管理・集中治療および外科部門の感染症コンサルトを中心とした診療を実施しております。HIV診療に関しても当院では1990年代より行っており、200人弱の外来患者さんの治療をしています。
耐性菌の管理・治療や、集中治療領域の感染症を中心とし、救急病院として、他科の診療の支えの一端を担いつつ、会議・レクチャーを通じての研修も実施しております。
学会認定施設
- 日本感染症学会認定研修施設
研修目標・内容
当院は地域有数の救急病院であり、敗血症などの重症感染症患者が連日入院しております。その他、集中治療を要する患者の感染管理・周術期の感染症管理が当科の主な診療対象です。業務の大半がコンサルト業務ですが、少ないながらも病床を有しており、集中治療科をはじめとする他科と協力しながら診療にあたっております。
研修期間中は感染症コンサルタントとしての対応を上級医と行ってもらいます。また、HIV感染症の治療やAIDS診療も入院で実施しております。他の診療科とは違い、感染管理も重要な業務内容となるため、ASTやICT活動にも従事してもらいます。血液培養陽性症例は原則全症例介入し、菌名・感染臓器などから適切な治療方針を提供する知識を身につけてもらうことを目標としております。
指導体制
- 日本感染症学会専門医:2人(指導医:1人)
- 日本内科学会総合内科専門医:2人
- 日本エイズ学会専門医:1人(指導医:1人)
当院専門研修終了後の進路
当院は日本感染症学会専門施設に認定されており、感染症専門医の研修プログラムを有しております。引き続き当院で感染症専門医にむけての研修を継続される方法や、大学病院でのフェローシップ・大学院生としての研鑽などの進路が主なところです。感染症診療は非常に多数の進路があり、行政などの進路を選択される場合もあります。
指導医からのメッセージ
感染症内科は本邦ではまだ非常に専門医の少ない分野です。感染症診療だけをとっても細菌・真菌・ウイルスと幅があるだけでなく、感染管理・対策をはじめ、行政との関わりも避けては通れません。
コメディカルとの連携やコンサルタントとしての診療を通じて感染症内科としての一歩を踏み出してもらえればと思います。